50歳からのギター三昧

挫折を繰り返してきた男のギター日記

ひたすらクロマチックスケール

どーもこんにちは!札幌は寒の戻りを喰らい深夜にかけて雪が降りました。東京では桜が満開🌸という時に北海道では未だに雪が降ります⤵️

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俺は雪が大嫌いです🙅‍♂️なのに今札幌にいることが不思議でなりません。出来ることなら南に住みたいと思いながらも雪国生活から抜け出されないジレンマです💦

冬は部屋にこもってギターの練習三昧‼️なーんて思うけど、生きていくためには外に出ないとならないし雪かきしないと車が埋まるし😓

さて、そのギターの練習について俺が今取り組んでることを書きます。

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俺はギター歴は恐ろしく長い(35年くらい)けど、笑えないくらい下手くそです。でもその長い時間の中でコードとか少しの弾き語り的なことはやってきたので、弾いている"フリ"だけはできます。笑

でも"フリ"ではもう嫌なので本気で練習に取り組んでる毎日です。本気なので基礎からキチンとやり直そうと思い、今はコードとか一切練習せずにひたすら毎日クロマチックスケールだけを延々とやってます。

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その理由は、今俺は「龍藏」さんという方からギターを習ってるのですが、彼は今は抜群のソロギターリストとして名を馳せてます。彼に対して一番共感できる部分があって、彼は大学に入ってからギターを始めたとのことですが、ギターリストにはよくある話の「小学から始めた」とか「中学から始めた」と違って「それなりに私生活も忙しくなってから始めてる」というとこ。俺も社会人になってからギターを始めてるけど、学生時代と違って「無限に自分時間」があるわけじゃ無い中でのスタートなのです。

学生なら飯の時間以外はギター三昧でいても怒られないし、学校も休もうが遅刻しようがある意味勝手。社会人だとそんなことしてたら途端に仕事失うか、信用ど底辺になるか。仕事終わって疲れて帰ってから朝までギターなんてあり得ないのです。

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その龍藏さんは、ギター始めた当初親父さんから習ってたらしいけど、その指導では「1年間はひたすらクロマチックやスケールだけを練習しなさい!」だったらしいです。一切の「曲弾き禁止」まであったとか。しかしその1年くらいの時間のおかげでその後の音楽人生がスタートしてるわけなので、それは真似しない手はないでしょう!師匠(と勝手に呼んでみる)の進んだ道をトレースしてみようと考えたわけです。

龍藏さんから習うようになってそろそろ2ヶ月。この2ヶ月間は毎日ひたすらにクロマチックをやってます。それまで通ったりしていたスクールでは「好きな曲を練習しましょう」だったけど、それだと俺は上手くなれないってことに気づいたのです。その「好きな曲」だけを練習するって結構飽きます。しかも一曲全てを練習するわけじゃなくて、最初のイントロに数回のレッスンを費やすわけで、日々の練習が「好きな曲のイントロ」だけの繰り返しとかになるわけです。これは飽きますよ。というか挫折しますね。なので数ヶ月経って気づくのは、結局イントロしか弾けない自分が残るわけです。他になにもできないのです。

挫折は「飽きる」ことから始まります

龍藏さんのやってきた道だと、ひたすら基礎練習だけどそれが結構面白いやり方で教えてくれるのです。なので気づくと2時間近くやってるときもあります。飽きないか?と思われるかもしれないかど、ただやってたらきっと飽きます。だけどクロマチックでも課題がちゃんとあって、それ目指して練習していくと、ある日その課題ができるようになっている自分がいるわけですよ。曲は相変わらず弾けないですが、だけど中途半端に曲習ってもどーせその曲しか弾けない人になるのは知っているので、なので基礎習ってどんな曲でもこなせる技術をまずは身につけたいと思っているわけですね。

ということで、これを半年〜1年とやっていった先には何が待っているのだろう?と考えますが、全く想像できないけど、少なくとも今よりはギターを弾くための指使いは上手くなっていると信じています。

今年の1年を基礎練習に費やしたとしても、絶対に無駄な時間にはならないはずです。龍藏さんも大学時代の1年間は曲を一切弾かずにスケールだけやっていたとのことだけど、それから10年もしないうちに一流のミュージシャンになってます。

ということで、学生のようには練習時間は取れない50歳ですが、基礎練習に燃えてる俺です。

 

ブリッジピンのこと

こんにちは!帰って来ました。

さっそくギターの練習もしました。やっぱ好きなもん触ってる時はいいですね!留守の間に頼んでいたブリッジピンが届いていたので、それについて少し書きます。

そもそもブリッジピンって何?な感じですが、エレキには無いアコギだけにある(クラシックギターにも無い)アコギ限定のパーツですね。

 

ギターは弦があって初めて音が出るのですが、ギターの上からペグ(弦巻き)→ナット(最初に弦が乗るとこ)→フレット(音階)→サドル(最後に弦が乗るとこ)→ブリッジ(弦の振動をボディに伝えるとこ)となるのですが、この最後のブリッジで弦を固定するためのピン📍がブリッジピンなのです。

ギターにとってブリッジピンは縁の下の小さな力持ち!

このピン、とても小さなパーツですが意外と音に重要な変化をもたらすパーツでもあります。このピンには様々な素材があって、プラスチック製からブラス(真鍮)製、チタン製なんてのもあるし、牛骨や水牛角、最も高価なのはマンモスの角なんてのもあるね。

マンモスの角でできたピンは化石から作られるのです

 

俺のASTURIASはコストダウンのためか?それともその方が音色的に良かったのか?プラスチック製のピンが付いてました。プラスチック製だからダメだってわけじゃないけど、他にも色々な素材があるなら試してみたいじゃん!

そこでとりあえず定番の「エボニー製」と変わり種の「ココボロ製」をAmazonで注文してみたってわけです。ちなみにココボロ(Cocobola)というのは別名サザンアメリカンローズウッドとも言われるらしく(というか南アメリカのローズウッド)豆科の広葉樹です。エボニーは言わずと知れた「黒檀」ですね。

ココボロ材 赤茶けた木材で木目も綺麗です

エボニーは本来真っ黒なので、これは縞黒檀かも

これらの木材はギター本体の材としても使われている、音に対して非常に評価の高い木材たち。この材を使って作ったのがエボニー製のピンとココボロ製のピンってわけです。このブリッジピンを色々な木材へ替えることで、鳴りが柔らかくなったりシャープになったり。

金属製はシャープな感じになるそうですが、俺は柔らかめの音が好きなのでエボニーを選びました。これよりも高めの音色にするならローズウッド製とかメイプル製とかあるんだけど、もう一つは変わり種ということでココボロを選びました。

ココボロのブリッジピンなんてその辺の楽器屋さんじゃ見ることもできないからね。その辺はさすがAmazonてな感じです。まあ届いてみるまで粗悪品か優良品かもわからないのがAmazonだけどね。今回は幸いなことにキチンとした作りのピンが届きました。

一般的に使われているエボニー製のピン

ここで気をつけないといけないのは、ブリッジピンには”サイズ”があるということ。汎用品ではあるけど何にでも(どんなギターにも)合うわけじゃないのです。長さも様々あるし太さも様々あって、自分のギターに使われているピンのサイズを知っとく必要があります。長ければ削り切れるけど短すぎるとどーしようもない。だけどピンは短い方がいいって意見もある。とは言っても弦がボディの裏面に触れないと意味ないので、やっぱ短すぎはダメかも。

また、太い分には削れば調整できるけど、もともとの穴よりも細い場合はグラグラしちゃうね。とは言っても弦を張れば引っ張られるのでグラグラも無くなるから、とりあえず細くても問題はないらしい。でも俺の精神衛生的にゆるゆるだと気持ち悪い。

俺のASTURIASは通常よりも少し太めのピンが付いていて、もともと持っていた予備のピンを当てこんでみたらゆるゆるでした。ノギスで測ってみたら純正は約5mmくらい。予備は4.5mmくらいでした。色々みて歩いたけど(ネットを)エボニー製で5mmのピンはゴロゴロ売っているけど、ココボロ製は5.4mmしかなかった。なのでとりあえずそれを買いました。

ココボロのブリッジピン

今日はその届いていたピンのうち、ココボロ製のピンをギターに合わせては削り、また合わせては削りを繰り返してサイズ調整し、早速交換してみました!音色は?というと、プラスチック製の音色を抜群に記憶していないので(笑)ココボロ製にしたからと言って分かりませんでしたw

ただ、見た目はかなりギターの色合いに合っていて大満足です。ブリッジ自体がエボニー製なのでエボニーピンを付けても黒&黒であまり目立たない。かといって白いプラスチック製もちょいと不満ということで、赤茶色のココボロピンは見た目にヨシ!音色も多分ヨシ!ということで、自分だけのギターができた感じです。

 

満足したところで、さて練習再開です!

ギターに触れない日

こんにちは!今日は東京にいます。

昨日から札幌を離れて来てましたが、今夜は帰ります。この記事は空港で書いてる単なる日記です。

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このところ毎日ギターの練習をしてます。昔は「練習」することが日課で、ただ「練習したぞ」ということに満足してた自分がいたけど、今は特に「練習するぞ」と思うのではなく、何となくギターが触りたくて弾いてる感じ。

なので出張とかあって家に帰れない日はギターに触れません😓落ち着きませんねー。タバコ吸う人がタバコ吸えない状況で我慢してる感じに似てるかも(笑)こんなの買って持ち歩くか?

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俺はホントに上手くないんですよ💦だけどどーしてかギターが好きなんですよ。下手くそなのにね?ベースじゃダメなんです🙅‍♂️ピアノとかサックスでもダメなんです。ギターなのですな。

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ただ今夜帰る頃には遅い時間だと思うので、あまり鳴らせないかも⤵️でも触ります!

 

さて札幌に戻りますか!

ギターの弦について②

さてさて、前回の続きになるけどギターの弦について、俺的な価値観で書きたいと思います。

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弦のゲージ(太さ)については、基本的に売られてるギターの多くはLightクラスが付いてるみたいです。

大雑把に分けると「Heard」「Medium」「Light」とに分かれてて、Lightは一番細い(柔らかい)弦。さらにLightもこと細かく分かれてて、「Medium Light」とか「Custom Light」とか、もう何が良いのかわからんですよ💦

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ゲージが大きいと当然弦は太いくてテンションも高くなので押さえるのに力必要だけど、その分音も高くなる。このクラスは上級者向きだね、俺のような初心者だと練習の段階で指痛くなって挫折する😂

細くなると押さえやすいけど繊細な音になり、あまり響かない。けど練習には細い方が圧倒的にいい!押さえやすいから苦労も半減するし、押さえやすいからコードの型を覚えやすい。

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かと言っても細すぎると切れやすい。(10-51とかが細いゲージだけど、もしかしたら9-50とかってのもあるかも)それと細すぎるのに慣れちゃうと、後でゲージ太くした時苦労するかもね。よほど指の力がない人(子供)や女の子じゃない限り細すぎるのはほどほどにしておいた方がいい。

現在俺はCustom Light(11-52)を付けてます。Custom LightはLight(12-53)より一段細くて練習しやすく感じます。

弾けるようになったら Lightに上げようとは思ってる。 Lightの方が音が伸びる気がする。

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まあ、とりあえず俺はまだまだ基礎練習をびっちりやらないといけない(やりたい)ので、指を痛めたり手首を痛めたりしないように気をつけてる。ゲージが大きいとそれだけ初心者には指を痛めるリスクが高いし、痛くて弾かないなんてなったら挫折に向かうからね。

ギターの弦について①

こんにちは!

今回はギター弦について語ります。

 

とは言っても、ギターの弦についてはもうすでにアチコチのサイトやショップ系ブログで盛りだくさんなくらい情報があるので、前回の記事「塗装について」と同じように、自分の好みベースで書きたいと思います。

よくアコースティックギター(アコギ)は金属弦(スチール弦)でクラシックギターはナイロン弦(ガット)と言われるけど、フォークギターもクラシックギターもジャンル的にはアコギなのです。ですが俺も他と合わせてフォークギターをアコギ、クラシックギターをガットギターと表現したいと思います。

 

ご存じ、ギターの弦と言ってもフォークギターとクラシックギターでは素材が違います。アコギ弦は本当にさまざまなメーカーから出てるけど、多分負けずとガットギターの弦もいろいろな種類があると思う。しかし俺はあまりそのところが詳しくないのでここではアコギの弦についてだけにしときます。

一般的によく使われている(よく聞く)のが「ブロンズ弦」ですな。ただこのブロンズ、ブロンズとは青銅のことなんだけど、ギターの弦が青銅でできてるわけじゃないんだよね😓。ギターの弦は銅に亜鉛を配合して作られていて色はほんのりと黄色い。片や本来ブロンズとは銅に錫(すず)を配合して作られる金属で青味ががってるのが特徴。ギターに使われる弦は銅に亜鉛を混ぜた金属ならば、それは「真鍮」でブラスとも言います。

なので正確には「ギターの弦はブラス」なのですが、なぜか?昔から各社ブロンズ弦と言い切って譲らないのです。ブロンズ像が黄色いことあったっけ?

本来のブロンズ像は青みがかっています

この他にニッケルを配合したものやリンを配合したものもあります。基本的には銅80%/亜鉛20%でできていて、これを80/20ブロンズといって売ってるね。リンを配合したものは「Phosphor Bronze(フォスファーブロンズ)」と言います。ニッケルを配合したものは「Nickel Bronze(ニッケルブロンズ)」と言います。

さらに、これらをコーティングした弦もあり、コーティングされている商品は「コーティング弦」とパッケージに書いてありますね。コーティングの仕方は各社で違うのですが、一応にコーティングされているものは「サビ」や「劣化」に強くて長持ちします。ノンコーティングの弦が持って2週間〜4週間と言われてるのに対して、コーティング弦は長ければ半年とか短くても3ヶ月近く持ちます。その分お値段も高めですがね。

ということで、弦にも色々あるのは分かったけど、では「どれがいいんだ?」となるとこれはもう「個人の好み」でしかない気がする。よく「アコギに合う弦はどれ?」的な記事が目につくけど、あれって結局は書き手の好みで終着してるよね。そもそもどのブランドのギターにも、或いはどの形状のギターにも「これですよ」と断言できる弦はないわけで、弾き手がどんな音色が好きかで決まると思う。めちゃくちゃ好みの音色だけど劣化が早いとか、コスパは高いけど音色が好きじゃないとか、それぞれの「耳」で決まるはず。ドレッドノートにはこれ!なんて弦はそもそも存在しないと思ってる。

あとは、しょっちゅう弦交換する人と全くしない人と分かれると思うけど、直に手で触ってる部分だから1回でも弾いたら当然汚れはつくよ。手脂とか汗とか。んで汚れは錆に繋がるし、気づく気づかない別として絶対に音色も悪くなる。

全くしない人は弦にあまり頓着ない人だろうし、もっと極論で言うと「ギターにそこまで興味ない人」と言うことになるかも。少しでもギターが好きなら「弦交換」は絶対におすすめです。音色も変わるけど、デフォルトで付いてきた弦を変えると言う行為は、ようやく自分オリジナルのギターになった気にもなるから✨。

もちろんギターで飯食ってる人は頻繁に弦は替えてるね。自分で弦交換ができない人や自信がない人はショップにお願いすることになるんだけど、費用もかかるし、つか弦交換する度にショップに楽器持ち込むってことが「面倒くさい」ね💦。だから億劫になってサボるわけだ。

なので弦交換なんて簡単なのでネットから交換方法学んで自分でやるのが一番です。仮に失敗してもギターは壊れません!弦が切れるくらい。だけど弦なんて大して高くないんだから失敗してもやってみるといいね。

 

俺は弦交換は自分でやります。が、最初は新品弦をぶち切りました😅。その経験からペグの巻き方を再確認したりと、今では特に怖いことはないかな。つい先日(2日前)に新品弦に交換したけど、なんとなしにゲージが太く感じたのでこのブログ書いてる日にまた違う弦に交換しました。

俺個人が現時点で気に入ってるのが以下になります。(現時点というのは、まだ知らない弦がある可能性があって、それを買って使ってみるまで好みかどうかが分からないから。他人のレビューはあまり当てにしません)

ダダリオのニッケルブロンズシリーズ

D'Addario(ダダリオ)

NICKEL BRONZE(ニッケルブロンズ)

NB1152

今現在はこれをつけてます!ただ一つ難点(残念)なのが弦がシルバー色なことかな。エレキギターの弦はシルバー色なんだけど、まるでエレキの弦をアコギに付けてるみたいに見える。これは気にするか気にしないかの問題だけだけどね。音色はとても温かみがあります。あとは耐久性かな?コーティングされているわけじゃないけど長持ちする的なことは書いてあるんだよね。値段は1,700円〜1,900円くらい。

エリクサーの80/20シリーズ

Elixir(エリクサー)

NANOWEBコーティング80/20ブロンズ

BRIGHTな音(シャリーン系)

悩んだらエリクサー!と思ってるくらいエリクサーの弦には信頼を持ってます。エリクサーはどの銘柄を買ってもコーティング弦なので耐久性は高いです。ただ音色はそれぞれの銘柄でかなり変わってくるので、これはもう個人の好みでしかないね!ちなみにシャリーンとした響きが好きならこの銘柄を試してみる価値はあります。値段は1,800円〜2,200円くらい。

エリクサーのPOLYWEBシリーズ

Elixir(エリクサー)

POLYWEBコーティング80/20ブロンズ

WARMな音(ズーン系)

今ちょっと気になっているのがPOLYWEBの弦です。ただ買ったけどまだ使ったことがなくて、次に弦交換するときに試してみようかなと思って置いてます。もし音色的に好みだったら当分はここに固定するかも。値段は1,800円〜2,200円くらい。

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この他にもMartinの弦もいい音色だと言われてるけど、めちゃくちゃ劣化は早いのでマメに交換する人向きかもです。その分値段も安かったはず。ギターの選考で悩みに悩んだHeadwayからも弦は出てるんだけど使ったことはない。お値段は非常に安くて500円〜程度からあるので、とてもとてもお財布には優しいです。

 

あくまでも俺個人のお気に入り弦だけ書いてるけど、まだまだ(というか無限に)弦のブランドはあので、必ず自分の「お気に入り」が見つかるはず!なので弦の探究はぜひやってみるといいと思います。

 

次は弦の太さ(ゲージ)について書きたいと思います。

ギターの塗装について

ギターの塗装は、ポリエステルに始まりポリウレタン(ウレタン)やラッカー、カシュー、オイルフィニッシュなどなど色々とあるね。

だけどそれらについては、もうあちこちのブログやサイトで語られてるので、改めてここでどーのこーの語ることはしません。

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ただ俺「個人」が思う価値観的なところを書きたいと思います。

都市伝説とか通説とか言われながらも、やっぱりギターの塗装で圧倒的な人気なのは「ラッカー塗装」だと思う。でもこれは、塗装の美しさとか強度(耐久性)で優れてるというよりは、エイジングでの変化がカッコいいからだと思う。

 

俺個人も、やっぱ「このギターはラッカー塗装ですよ」と言われると「おー!」と思っちゃうし、ラッカーの経年劣化をカッコいいと思ってる1人かも😁

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塗装というと普通は美しさとか耐久性とかで評価されるのだけど、ギターに関しては劣化した時のカッコよさも基準というのが面白いよね。

仕上がりの美しさならポリエステルを厚塗りしたらガラス細工のように美しいし、ポリウレタンでも鏡面仕上げの輝き(映り込みとか)は眉唾もんだけど、楽器ということから作り手は「鳴り」を最重要視して考えないとならないから、美しさのほかに鳴りを求めて、さらに保護も考えたらなかなか奥が深い。

さらにラッカー塗装は薄い!薄いは楽器にとっては正義でもある。近年はウレタンでも薄塗りが増えてるけど、薄く塗るには技術が必要なのでその手間コストは価格に乗っかってくる。

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まあ、ギターの場合は杢目の美しさも影響するけど、塗装はそれを活かすために切磋琢磨されてるね。ベタ塗りなら塗装そのものの仕上げに影響されるけどね。

それでも、どんなに美しくても駄音じゃダメだし、かと言って美音でも早くに木が朽ちれば楽器としての評価は悪くなる。なので現在最もポピュラーで多いのが「ウレタン塗装」の薄塗り。

ぶっちゃけ、塗料の値段で言ったらウレタンの方がラッカーより高い。けどラッカーの一気塗りは綺麗じゃないから、ゆっくりと重ね塗りしないとならない分で高くなるらしい。

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ラッカー塗装はギターの歴史で初期の頃から使われてる仕上げで、鳴りを重視すればこれほど薄く塗れるのは有利なんだと思う。木材への親和性も高く木の伸縮に追従もしてくれる。だけど耐久性は高くないので、扱いミスると曇ってきたり(白濁)溶けちゃったり(融解)する。ただ劣化してきた時の表情は味があるので、ラッカー塗装を愛好してる人はヴィンテージルックを求めてるんだと思う。敢えてレリック加工する人もいるくらいだし。

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ポリエステルやポリウレタンは、経年劣化で黄ばんでくるのが避けられないかも。車のヘッドライトの黄ばみと同じだね。そして衝撃で割れやすい。ラッカー塗装の徐々にすり減ってくる感じとは違って、黄ばんだ末に割れてパキパキ剥がれる。これはウレタンの宿命かも。なのでウレタン塗装だとレリック加工は難しい。

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カシューは漆塗りに近くて、漆は硬化までに手間暇かかるのでカシューが開発されたとも。漆は樹液なのに対してカシューは昆虫の分泌液(だったかな?)ガムやチョコの艶出しにも使われてるんだって。つまり食っても害はない安心塗料ってことだね。

漆のギターは、漆塗装で理論上は最高の薄さと強度で、耐久性も抜群の高さを誇ってるけど、漆塗りってお椀でも高いじゃない💦相当な職人技が必要だと思う。素人が絵の具塗るようには塗れないかな😓

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俺は一時、漆塗装のギターってのに興味持ってたけど、不思議なのは、その手間暇かかる特性と、高い塗りの技術が必要なのに、Headwayではギターに塗ってもスタンダードラインでATB(飛鳥チームビルド)品よりも安い。なぜだ🤔?

つか、なぜ漆塗装のギターがカスタムショップやATBからは1本も出てなくてスタンダードのみなんだ?と考えたとき、もしかして漆塗装のギターの将来ビジョンってHeadway的にも予測不可なんじゃね?と思ったわけ。なので買わなかった😅

 

とまあ、長々と書いちゃったけど、結論は「自分が気に入ってたらなんでも良し」な訳で、でもそう言ったら元も子もないので、ウレタン塗装でもラッカー塗装でも「安かろう悪かろう」の原理原則でいうと「高いギターはどちらの塗装でも、その塗装クオリティは高い」かな😁

高いっていくらくらい?は人の価値観で決まっちゃうけど、一般論だと「10万円以下はあまり期待しない方がいい」となってるね。もちろん10万円以下でも手工品なら(ある程度)はちゃんと塗ってると思うけど、大体にして今の時代の10万円以下は中国産。10万円台でも中国産(インドネシア産)とかあるくらいなので、10万円以下で国内生産はないでしょうな😅

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やっぱ塗装にこだわるなら20万クラスのギターからかな🤔まあ、そのクラスでもアウトレット品が一定数は発生してるけどね(大抵は塗装の粗でアウトレットになってるね)

 

ちなみに俺が買ったASTURIASのTRAD Dは、トップだけラッカーでサイドバックはウレタン塗装。できればネックだけウレタンでボディは全部ラッカー塗装にして欲しかった。と思ったり。

ASTURIAS TRAD D Reverenceについて

こんばんは!

買いましたよ、買いました!悩み悩んだ1週間を経て、ようやく「弾いて弾いて弾きまくる」ためのギターを買いました😙!購入したのは前回の記事でも書いた「ASTURIAS TRAD D Reverence」これです。

ASTURIAS TRAD D Reverence

試奏で大体の感触は掴んでいたけど、いざ自分のものになるとまた重厚感が増すね〜

俺が買ったモデルは44700番台でASTURIASのサイトからシリアルNOで製造年が調べれる。んで調べてみたら2021年(令和3年)の製造だった。まだ3年じゃん!先に手に入れていたHeadwayのHF-FUYIZAKURA’20は2019年製なので(Headwayの場合2020年モデルといっても前半に販売されるのは前年度の後半に発表販売されている)それに比べたら若い若い!

さすがTRADシリーズ。どの角度から見ても「ざ・シンプル」逆にこの潔さは飽きないかもね。むしろ派手な装飾って初めはめっちゃテンション上がるけど✨、それ毎日見ていたら違う派手なモデルに目移りするかもしれない。なので逆にどシンプルな方が長く持てるかも。

このモデル(TRAD D)は、ASTURIASのサイト説明では「1934~1938年の数年間に製作されたオリジナルヴィンテージMartinのドレッドノートスタイルをベースとし、ブレーシングパターンにASTURIASでは初となるフォワードシフテッド・スキャロップド・Xブレーシングを採用」なんだって。つまりASTURIASでは基本的にはXブレーシングは使ってないってこと?そう言われればサイトなどで垣間見えるブレーシングはXじゃないかも。

ビンテージMartinをモデル(コピー)してるのだね。ビンテージなんてなかなか手に入れれないし、仮に手に入れれたとしても管理やメンテナンス、はたまたリペアとか大変そうで、とても「ガシガシ弾く」なんてできないけど(もったいないから)コピーモデルならある意味無敵だね。

コピーとはいえどもそこは長年ギター制作をしてきたASTURIAS。作りはしっかりしているし、材などのシーズニングも現在の基準でちゃんとしてるはず。音色やインスピレーション的なものはとことん研究して追求しているだろうから、ビンテージルックなだけじゃない本物がASTURIASにはあるのかも。

いざマジマジと眺めてみると、まずヘッドがシンプルですねー😑。形状もMartinっぽいし大きさも細身だし。ペグはゴトーのオープンペグでレトロ感満載だけど、トップの細さゆえに少し窮屈な感じ。ロゴなんて昨今はゴージャスなインレイが多い中、ASTURIAUの文字のみ!潔すぎだ🙃

指板のインレイもスノーダストっぽいやつ(ダイヤモンド・スクエアというらしい)でフレットサイドのポジションマークは5Fからしかない。最近は3Fから始まってるのが多いのにね。だけどここにちょい辛口な意見を!ポジションのマークが5Fからなのは別にいいんだけど、じゃあ3Fはツルンとしてるはずじゃん?だけど光が当たる角度ではなんか一度穴開けた風な跡が見えるんだよね。そこを埋めて黒で塗装した感じ。これどうよ?別なシリーズの指板と共通部品なのか?んでTRADシリーズに使うときに穴埋めしてるとか?

〈後日追記〉

島村楽器からASTURIASに質問してもらったら

『初期ロットのみがこの仕様になっているそうです。理由としまして、アストリアスの創業メンバーで伝説的名工の藤原さん(現在は引退)が初期ロットのみ間違えて穴を空けてしまった事が原因でそのロットだけが埋め直しで製作されたようです。よって他のロットは埋め直ししてはおりません。また、適切な埋め直しをしている為、演奏や使用するにあたっては問題ない筈です。との事でした。メーカー側も良く気付かれましたねと驚いていた次第です』

とのことでした!初期ロットで、しかも藤原氏が手掛けてたと聞いたら逆に希少価値高くね?みたいな(笑)愛着度が増し増しになりました。

見えるかな?この部分に穴の跡があるのです

俺てっきり「本当は3Fにもマークあったけど間違って黒塗りしたんじゃない?」と思って、ネット中のTRADの指板横の画像探しまくったさ。確信的な答えは得れなかったけど、うっすら見える画像では3Fのマークはなかった。なのでTRADシリーズは3Fマークはない!と一応断定。俺のだけない訳じゃないならまあいいか・・と。

ASTURIASのTRADシリーズは、トップだけラッカー塗装でサイドバックはウレタン(ポリウレタン)なのです。なのであの憧れの「ウェザーチェック」がトップには発生するのかも。サイドバックはプレイヤーのこと考えてのウレタンなんだって。けど最近はラッカー塗装っても下地にウレタン吹いてからラッカー仕上げしてるものもあるらしいので、このTRADが純ラッカー塗装なのかはちょいと不明。

これが我が愛機になったTRAD Dです

あと、家に帰ってからまず真っ先に弦交換をしました。付いていた弦はどこメーカーかはわからないけど、なんか部分的に錆びてたんだよね。多分だけど色々な人が試奏とかしたのかもしれないし、わずか3年だけどすでに3年も張りっぱなしだっただろうから、サクッとエリクサーのミディアムライトに交換しました。

ビンテージ風にロングサドルだったりと、なかなかこだわった感じのギターです。ブリッジピンがプラスチックなので、次回の弦交換の際には何か違うピンを使ってみたい(エボニーとか)と、自分色に染め上げていこうと思っております。

 

まずは「弾いて弾いて弾きまくり」ですね。

下手くそなのでとにかく「毎日弾く」ことを心がけてます。